この精工舎(SEIKOSHA)の置時計は、昭和3年9月か10月に販売されたもので、高さは四寸、幅は三寸五分、文字板は二吋です。毎日巻きのビー機械とアンチモニー側を備えています。
この時計は「イブシ八咫やた」という名前がついていることが判明しました。おそらく、天の岩屋戸(あまのいわやど)に隠れた天照大御神(あまてらすおおみかみ)を誘き出すために作られたとされる三種の神器のひとつ、八咫鏡(やたのかがみ)を模したものと思われます。
側面は日本神話に忠実に、天安河(あめのやすのかわ)の硬石と天金山(あめのかなやま)の鉄から作られているとされていますが、実際はアンチモニーでできているようです。文字板には「健康賞 内務省社會局」と記されています。
内務省は、1873年(明治6年)に設置され、第二次大戦前の警察や地方行政を統括した中央官庁で、1947年(昭和22年)に廃止されました。この置時計は文字板やケースに記念の文字が入っていることが多く、その時代を象徴するものとして面白みがあります。文字も全体のデザインを崩さないように丁寧に入れられています。。
ただし、この時計は動かないジャンク品となっています。インテリアとしてお使い下さい。
精工舎のカタログでは単に「八呎」と記されていますが、昭和3年の卸カタログには「御大典記念置時計、いぶし八呎鏡二円四十五銭、流金ニ円九十五銭」とあり、三種の神器の矢呎の鏡であることが明示されています。三種の神器は皇位継承のしるしとされているため、これはまさしく八呎の鏡なのです。同時にこのカタログには記念時計として精工舎は「流金、扇」と「いぶし扇」が載っていますし、東京時計も「御大典記念、古鏡型置時計」を発売しています。外側が八呎の鏡の格好をしているため、昭和天皇即位に関係したデザインとして、昭和3年の御大典時に出たものと考えられます。八呎鏡時計の足は同じ三種の神器のヤサカニノ勾玉であると思われます。
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