ヤマハのブックシェルフ型スピーカー「NS-10M PRO」です。
大ヒット作"テンモニ"こと「NS-10M」の改良版。
以下の整備を施しています。
・ コンデンサの交換
・ 配線の引換え&直結化
・ バインディングポストの交換
・ ウーファーコーンの塗装&補修
・ キャビネットの一部再塗装
内部のコンデンサを交換しています。(写真9枚目左下)
ツイーターHPF用は、Vishay製フィルムコンデンサ「MKT1813」(現行品)とParcAudio製電解コンデンサを併用した形となっています。
ウーファー用にもParcAudio製電解コンデンサを採用。
静電容量はオリジナルと同等です。
内部配線をすべて引き換えています。
ツイーター用にJVC製のOFCスピーカーケーブルを、ウーファー用にZonotone製「SP-330Meister」を引いています。
ラグ板を廃止した直結配線とし、必要最小限の信号経路となっています。なお、ソルダーレスです。
バインディングポストをバナナプラグ対応品に換装しています。(写真9枚目右上)
真ちゅうロジウムめっき製。キャップはブラック塗装の薬きょう型で、プラグの根元までしっかり入る大型タイプ。
ウーファーコーンに染料を含侵させて黄変をぼかしています(写真6~8枚目)。未漂白です。
また、センターキャップは湿気で撚れていたため、アシッドフリー接着剤で補強、エナメルホワイトで上塗りしています。
キャビネットは、塗膜が薄くなっていた天面と底面を再塗装しています(写真9枚目左上)。そのほかの面は未実施です。
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外観は、再塗装した面は細かい傷が消えていますが、深めの傷は残っています。それ以外の面では擦り傷があります。
また、判別しにくいですが、塗装や欠けの補修などに前オーナーによる細かい補修跡が見受けられます。(例:写真5枚目)
前面ネットに穴や破れはありません。
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音響の現場で小型モニターとして活用され有名となったテンモニの2代目です。
ユニットの見直しにより、低音再生能力の向上と耳につく高音域の抑制が図られています。
以降数代リニューアルするものの、テンモニの音としてはこれが完成形とみなされることが多いようです。
いまだ需要の高い本機。この機会にいかがでしょうか。
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主な定格
(省略)
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