ジェリー・ユルズマン(1934年6月11日 - 2022年4月4日)は、アメリカ合衆国の写真家で、銀塩フィルムを使った初期のアナログ写真合成作家として有名です。
この作品は、東京のフォト・ギャラリー・インターナショナルで、1993年6月〜7月に開催されたPHOTO SYNTHESIS展で購入したものです。
無題 1987年
右下にサインあり
額のサイズ
ヨコ 約52.8センチ
タテ 約42.7センチ
厚み 約3センチ
写真10〜13にある作品展のパンフレットから、JERRY UELSMANNさんの言葉を転載します。
なおこのパンフレットは額の内部に収納してあります。
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私の写真は複数のネガを組合わせて作られているが、撮影をするにあたり初めはどんなアイデアも持たないで写真を撮るように心掛けている。シャッターを押すという行為が、感情や視覚的な動機から行われるものであり、また、彼写体に対する私の感じ方と、被写体が持っている濃縮された物質の純粋な形との重要な結び付きを確立する可能性を含んでいるからだ。コンタクト・シートはカメラを通して見たものや出会った事を視覚的に記録した日記のようになっていて、この中に私の想像を膨らませる種がたくさん詰まっている。
最初のテーマを広げてくれる可能性がありそうな、新鮮で今までにないような新しい要素を探しながら、暗
室に入る前にこれらの種をじっくり見てアイデアを練る。このような可能性が見つかりそうな予感がとても嬉しく、究極的には、自分自身をびっくりさせるということが私の望みである。イメージを合成し再構成した私の写真は、写真に本来備わっている真実性にチャレンジするものであってほしいと思っている。情報のすべてが写真の中にあるにもかかわらず、そこには神秘がそのまま残っているのである。
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写真14と15のように額の下部に少々ダメージがあります。
また、写真16のように裏面には固定する時にできた小さなネジ穴がいくつかあります。
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