祖母の家で飾っていたお品物となります。
ボヴァリー夫人は、フランスの小説家フローベールの長編小説で、抒情的な表現と細やかな心理描写により紡ぎ出した作品は19世紀フランス文学の傑作と評されています。
本作では、華やかな愛欲の世界に憧れを抱く主人公ボヴァリーの姿が繊細に描かれ、物語のワンシーンを想像させてくれます。
少年時代から演劇志望であったイカールは、芝居のヒロインや舞台の踊り子を題材に作品を制作した他、パリ・オペラ座バレエ団の舞台衣装のデザイン、1930年代には「ラ・マンチャのドン・キホーテ」の台本制作など、その才能を発揮しすぐれた業績を残しています。 「椿姫」「トスカ」「カルメン」「蝶々夫人」「赤ずきんちゃん」など小説やオペラをモチーフにした作品も数多く描いています。
技法:エッチング
制作年:1929年
サイズ:41×52 cm(画)/ 68×79 cm(額)当方採寸サイズ
状態:目立った汚れなし
備考:サイン入
ルイ・イカール
Louis ICART (1888-1950)
1888年、銀行家の長男として、南仏トゥールーズに生まれる。1907年、パリに出て絵葉書の工房で働きながら絵画を学び、版画の技術を習得。1912年、バルセロナのギャラリーで初個展。1920年からアメリカに作品を輸出。1922年、アメリカのワナメーカー百貨店で個展を成功させる。1927年、レジオンドヌール勲章受章。
イカ-ルはルーヴル美術館に通い、ロココ美術の伝統を学んだ。更に、当時の風刺雑誌からも影響を受けながら独自の画風を確立。ロココ絵画を源流とした彼の作品はモダンで、パリに憧れるアメリカ人の「夢」を描き、人気を博した。
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