天女が金色の冠をかぶり、笛や太鼓の音に合わせて踊っています。博多人形の世界で名匠と称される益永栄喜氏が、室町時代から愛されてきた能の「羽衣」の一場面を再現しました。
博多人形について
1600年、黒田長政が筑前に入国した際、数多くの職人が集められ、彼らから素焼きの人形が生まれました。これが今日の伝統工芸の基礎となりました。江戸時代後期には、正七正木(焼)、中野古吉兵衛、白水竹平などの名匠たちが活躍し、博多人形の産業は大いに繁栄しました。
益永栄喜の略歴
1941年、福岡県太宰府市生まれ。1957年に博多人形作家・中野親男に師事し、1970年に独立。1998年に通商産業大臣より伝統工芸士に認定されました。2005年には博多人形作家協会の会長に就任(2011年退任)。2009年に博多人形伝統工芸士会の会長に就任し、同年福岡県伝統工芸士会の会長も務めました(2009年退任)。
主な受賞歴
•2003年:第54回新作博多人形展にて内閣総理大臣賞受賞。
•2005年:第56回新作博多人形展にて内閣総理大臣賞受賞。
•2008年:第59回新作博多人形展にて中小企業庁長官賞受賞。
•2010年:第61回新作博多人形展にて経済産業大臣賞受賞。
•2015年:第66回新作博多人形展にて経済産業大臣賞受賞。
•2009年:瑞宝単光章を受章。
サイズ(約):高さ33cm、素材:陶器(素焼き)、立札付き
この人形は非常に美しいですが、経年による小さな傷があります。人形の足元には支え棒が取り付けられています。人形の内部で「カラカラカラ」という音がしますが、支え棒が少し欠けて内部に残っているのではないかと思われます。支え棒だけでは人形が不安定に感じる場合は、台座と人形をしっかりと固定する方が良いかもしれません。
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